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ガンズ・アキンボ


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ぴあ映画生活

 ダニエル・ラドクリフ主演

 いまだにダニエル君といえば、「ハリー・ポッター」という人も多いのでしょうか。
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ジャスト6.5 戦いの証


 イランから来た社会派クライムサスペンス。

 本作、約2時間20分とかなり長い中、前半、中盤、終盤と、それぞれに気がう雰囲気が与えられています。前半から中盤の初めの方では刑事ものらしく進行して高い娯楽性もあって、その後、ヒリヒリする心理的な駆け引き、終盤には社会問題にも触れる、盛り沢山の内容、時間も2時間20分とたっぷりです。

 本作の主人公は、二人の警察官と麻薬組織のボスなのですが、二人の警察官のほうが、同じように豊かな髭面で、初めのほうみわけるのが大変でした。案の定私の頭の中では途中で入れ替わってしまい、序盤は脳内大混乱でした。

 序盤の、刑事ものパートでは、大混乱しながらも迫力の画面で楽しめました。

 中盤、麻薬組織ボス ナセル と警察の緊迫したやり取り。後半、イラン社会に潜む問題や現実について。最後の悲劇的な終わり方。見どころたくさんでした。


イラン映画

 イラン映画といえば、最初に思いつくのは、名匠アスガー・ファルハディでしょうか。

 十数年前になりますが、「彼女が消えた浜辺」を劇場で鑑賞したのがファルハディ作品との最初の出会いでした。

 アマゾンプライムビデオで見られます。


 近作では、「セールスマン」を印象深く鑑賞させてもらいました。


 両作とも、イスラム社会での女性の生きにくさ、抑圧を静かに描いた作品でした。

 ファルハディ以外にはなかなかすぐに思いつかないのですが、政治的にも難しい国なので、日本へなかなか届かないのはもちろん、映画製作自体が難しい環境なのではと思っていました。こんなエンタメ傑作を出してこられるとは侮っていました。

 本作の、サイード・ルスタイ監督は長編2作目だそうで、またすごい人が現れたとびっくり。

 映像の迫力がすごい。日本でいう留置場に当たる場所なのでしょうか、逮捕された麻薬売人やホームレスたちがひしめいている場面では、客席にまで、においや暑苦しさが伝染しそうな臨場感でした。

6.5

 タイトルになっている「6.5」という数字、劇中何度か印象的な数字として語られます、私は2か所しか気づきませんでしたが、まだあるかもしれません。2か所どちらとも、主人公たちをとりまくイラン社会の現実を表す数字として語られます。



イラン映画は社会派だけでなく、エンタメも十分すごいよ、と示してくれた本作。

 次は「ウォーデン消えた死刑囚」も見に行こうと思います。本作で麻薬組織のボスを見事に演じたナヴィッド・モザマドザデーさんも出演されるので楽しみ。


KCIA 南山の部長たち

あの頃。

2021-18 TU あの頃。

花束みたいな恋をした

2021-16 TU

ぴあ映画生活

 わたしも映画チケットの半券をしおりにしています。本屋さんのレシートをしおりにすることもあります。でもこれまで素敵な出会いはありませんでしたねえ。

 この作品、まったくノーマークでした。劇場予告編を見ても、ベタベタのラブストーリーで有村架純さんを無駄遣いしてるんだろう、くらいに思っていました。
 公開されてみるとあちらこちらから、絶賛の声や悲鳴が聞こえてきます。予告編で感じた印象と違い、どうやらわたしの好みの感じ悪い系らしい。ということで、鑑賞してきました。

 連想したのはこの作品。

 


 いろいろな評論でも引き合いに出されていましたが、傑作です。ライアン・ゴズリングとミシェル・ウイリアムズ演じる主人公夫婦のかみ合わなさと、特にゴズリングの演じる夫のクズっぷりが素晴らしい。作中二つの時間軸が進んでいくが、最後にそれらの交るところで、感じ悪いだけでない何とも言えない気持ちにさせてもらえます。お勧め。

花束 の話に戻します。

 観てみると、まあとにかくいろいろな層の観客にいろいろな角度から刺さるところがちりばめられていて、刺さった人はつい語りたくなってしまうような作りになっていました。

 お話は、主人公二人、絹さんと麦くんの恋愛について出会いから結末までを中心に進められていきます。

 この二人のように、肩までどっぷり恋愛に浸かっていた人、現在進行中で使っている人、これからの予感がある人、みんなこの二人を内在化してしまうようです。

 恋愛以外でも、二人は本や映画、お笑いなどの文化面でも趣味が通じていて、しかも世間の主流というか、流行から少し距離のあるところに興味があるようなのですが、この辺も同世代の同じような感性で2010年代中頃を過ごした方にはかなり響きそう。

 かくいう私はどうだったかといいますと、これだけたくさんの釣り針を垂らしてもらったにかかわらず、ほとんど食いつくところがありませんでした。

 恋愛面ではこれまで絵にかいたような非リア充人生を歩んできて、これからも年齢的にそういう期待がないものとして全く響かず、感じ悪さも期待ほどではなく、序盤で見せてくれる非リア充生活も、劇中二人の行動がシンクロニシティ、あるいはセレンディピティを起こしすぎていて、非現実的で逆に全く共感できなかったり。

 文化面でも、これは世代の違いということなのでしょうが、彼らの会話に出てくるキーワードでわかったのは、小川洋子、麦くんの本棚で気になったのは「AKIRA」くらいだったかなあ、あの世代で「AKIRA」の単行本を持っている子もいるんだと感心したりしました。

 調べてみたら、まだ新品で買えるのですね、さすが大友!!


 あとはストーリー進行上超重要なキーワードとして、というか超びっくりの形で押井守の話題もでましたが、おそらく彼らの見ている押井と私の観ていた押井はちがう押井だろうなあ、と逆に少し寂しくなってしまったり。


 とはいえ、面白くなかったとかダメだったというわけではなく、とても面白く観させてもらえました。
 多くの人のように、激しく内在化してしまうわけではなく、彼らのいたところからさらに外側の傍流にいた同じ年ごろの自分と、要所でつい照らし合わせてしまっていました。

坂元裕二


 本作は脚本を務められた坂元裕二作品であるというような論じられかたをすることが多いようです。確かに本作の面白さの大きな要素は、会話にあることは間違いないと思います。
 何気ない会話やせりふ、しぐさが、のちに起きる出来事と響きあうところでは、観ている人にいろいろな感情を起こさせます。

 私が大好きなのは、二人で行ったミイラ展の帰りのファミレス、店員さんが注文取りに席まで来たときに、麦くんそっと図録を閉じます。綻びはこんなところからすでに始まっていたのね、と終劇後に改めて思わせるシーンです。

 今回初めてお名前を知ったのですが坂元裕二さん、「東京ラブストーリー」なども携わられた大ベテランなのですね。


 


 
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