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ペイ・フォワード

 ペイ・フォワード(FUJI-TV 06/04/07 2:30ごろ)

 テレビのチャンネルを何気なく変えたらやってました。ER救急救命室のファンとしては、ミミ・レダー監督作品は「ディープ・インパクト」「ピースメーカー」と一応劇場でチェックしていたので、この作品も劇場まで行こうかとは思っていたのですが、事前にプロットというかあらすじを聞いてしまい????な感じになってしまったので、結局行かずじまいでした。
 というわけで、今回が初見となります。

 で、感想ですが、やっぱり????です。話の軸はとなるのは、アル中の母親と悩み深い息子の交流とでもいうようなよくある話で、そこに、こどもの担任教師が絡んでくるのはまあ、仕方なしとしましょう。しかし、タイトルともなっている、ペイ・フォワード(運動)なるものが、理解できません。そんなに仰々しくなるものなのでしょうか?
 「人から親切を受けたら、別の人にも親切にしましょう」こんなことは子供の頃に親から教わることであり、親から教わる機会がなくとも小学校の道徳の時間には習うことのような気がします。それを実践するには、かなりの勇気を要することがあるのも確かですが、わざわざ大予算の映画に仕立てて高らかにうたうようなことなのか?謎です。ペイ・フォワードという考えや行為がすばらしいことであることは間違いありませんよ、もちろん。

 番組が終わってからも少し考えてみましたが、やっぱり????です。

 ケビン・スペイシーはもちろん、ハーレイ・オスメント君、ヘレン・ハントの主演3人は、比較的地味なお話の中でもさすがの存在感でしたが、突然ジョン・ボン・ジョビが現れたときには度肝を抜かれました。何やってんだか.....ここが一番のみどころかも。

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エネミー・ライン

 エネーミー・ライン(FUJI TV 21:00)

 劇場公開時には、新感覚ミリタリーアクションとかいうふれこみと、主演したオーウェン・ウィルソンへの注目ぶりが気にはなっていた作品です。

 軽はずみな戦闘機乗りが余計なことをして進路を外れたうえ、たまたま撮影した写真のせいで撃墜され、仲間が死んでしまう大騒ぎを演じたあげく持ち帰った写真にたまたま敵の重要な情報が写されていたのでめでたしめでたしという、何ともおめでたいお話でした。
 劇中NATO司令官が敵制空圏への侵犯厳禁をジーン・ハックマン演じる米軍艦長に命じているのですが、あっさり禁忌を破ってしまう米軍に明らかな問題があります。最後に救出された主人公が退役願いを撤回するあたりにも、反省の色がみられません。観ている方は「おまえなんかクビになってしまえぇ」という気分なんですけど...

 いっぽうフイルムの方ですが、いま風のおしゃれぽい画像エフェクトも多用されている反面、追手の集中銃火を浴びて銃弾が擦りもしない主人公やなど、いまや古典的な演出もあったりしてこれぞ伝統のハリウッド。逃亡劇の緊張感はありません。追手となる傭兵のヘタレぶりも微笑ましくて見どころのひとつです。

 描かれているセルビアの兵士は古くさいステレオタイプに基づいてまるでナチスのようであるのに、のんきで間抜けな米軍が結果オーライでヒーローになる。アメリカ万歳、こんな映画を世界に配信しているようでは、アメリカが世界から嫌われているのも理解できます。
 何となく「いま風のオシャレな戦争映画でも作ってみる?」という感じで企画され、タイムリーな紛争をネタにしたテキトウな脚本を書かせ、かっこいい戦闘機と新しい画像エフェクトをテキトウに盛り込んで完成した映画なのでしょう。でも、こんな作品で敵役にされたヨーロッパの人たちには、たまったものではありません。
 そういえば当時「ロイヤル・テネンバウムス」(これもハックマンと共演でしたね)などでも注目された主演のオーウェン・ウィルソンですが、最近とんと名前を聞きませんね。

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