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フェアウェル

2020-110 FN

ぴあ映画生活

予告編や宣伝を見て、死に関する中国と西欧のカルチャーギャップが主な話題かな?と思って観始めた。
 確かにストーリーのきっかけはそれだったが、中国からアメリカへの移民となった家族と残った親類たちの微妙なアイデンティティに関する問題が浮かび上がってくる。
 主人公のビリーは最初、かなりアメリカナイズされた考えの持ち主のような発言をして、祖母に対する接しかたについて家族と対立するが、ストーリーが進むにつれアメリカでも中国でもない自分のアイデンティティに悩んでいることが浮かび上がってくる。
 この微妙な役を演じたオークワフィナさんという女優はゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞されたということで、そこらへんも納得。

 作品を見逃していたが「クレイジー・リッチ」でかなり強烈なキャラを演じて注目を集めたらしい。

 もうひとり、中国語が話せず作中ほとんどセリフがないにもかかわらず、存在感を示した「アイコ」を演じた水原碧衣さん。調べてみたらすごいインテリらしい。この人も注目。
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ばるぼら

2020-109 FN

ぴあ映画生活

ビジュアル的にも衝撃的であったが、内容についても消化に少し時間が欲しい。

 画面はクリストファー・ドイル。撮り方によってはいかにもちゃちに見えなそうなセットもそれなりにかっこよく写っている。さすが。



異端の鳥

2020-108 TU

ぴあ映画生活

 強烈な映像体験だった。これは映画館で観るべき、自宅でDVDとかだと3時間近く集中するのは難しいかも。
 暗くて音響のいい環境で没入して観賞することで感動を得られる作品がたまにある。







Mid 90s

2020-107 UH

82年生まれ、キム・ジヨン

2020-106 FN

ザ・プロフェッショナル

2020-105 新宿武蔵野館

スパイの妻

2020-104 TOHOシネマズ日本橋

日本沈没2020 劇場編集版

2020-103 TU

行き止まりの世界に生まれて

2020-102 UH

 劇場観賞

ぴあ映画生活
https://cinema.pia.co.jp/title/185186/

 ほぼ予備知識なしで鑑賞。鑑賞後に手にしたチラシにもあったが、非常にエモいドキュメンタリーだった。序盤はフェイクドキュメンタリーかと思った。

 米イリノイ州ロックフォードに住む3人のスケーター青年の人生数年間を切り取った作品。白人で、作品中に人生の色々なステージを経験するザック、黒人で3人の中でも一番スケボーに打ち込んでいるキア、本作の監督で自らもスケーターである東洋系のビン。3人ともキツイ家庭環境から逃れるためにスケートボードに打ち込み、それぞれに生き抜いていく。
 
 父親から受けた仕打ちを新しく持った自分の家族に繰り返してしまう自分を受け入れられず、苦しむ姿。暴力的な継父と再婚した母親との対話。それぞれの生々しい人生を追って映画は進んでいく。
 3人とも、辛い環境にもがき苦しみながらも、最後はそれぞれに希望を持って終わっているところが救われた。

 しばらく前からデトロイトなどをはじめ、アメリカの工業地帯の悲惨さは、フィクション、ニュースなど様々なメディアで伝えられてきたが、本作ではその当事者目線で捉えられていた。

 スケートボードシーンの撮影がダイナミックで素晴らしかった。かなりのスピードで滑走している被写体にほとんど0の距離まで迫ろうかという画面は迫力に満ちていて、最初フェイクドキュメンタリー?と疑ってしまうほどだった。監督のビンが、スケボーと映画撮影に打ち込んだ成果なのだろう。

 きつい環境から逃れるために打ち込んだ音楽や、本作のようにスケートボード、映像制作などが花開いて新しい文化を形成していく場面に、私たちは映画や音楽を観賞することで立ち会うことができるのだが、私たちがこのような素晴らしい作品に出会えるのは、彼らの苦痛を経験したからこそというのも皮肉と思う。
 
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