フェアウェル
2020-110 FN
ぴあ映画生活
予告編や宣伝を見て、死に関する中国と西欧のカルチャーギャップが主な話題かな?と思って観始めた。
確かにストーリーのきっかけはそれだったが、中国からアメリカへの移民となった家族と残った親類たちの微妙なアイデンティティに関する問題が浮かび上がってくる。
主人公のビリーは最初、かなりアメリカナイズされた考えの持ち主のような発言をして、祖母に対する接しかたについて家族と対立するが、ストーリーが進むにつれアメリカでも中国でもない自分のアイデンティティに悩んでいることが浮かび上がってくる。
この微妙な役を演じたオークワフィナさんという女優はゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞されたということで、そこらへんも納得。
作品を見逃していたが「クレイジー・リッチ」でかなり強烈なキャラを演じて注目を集めたらしい。
もうひとり、中国語が話せず作中ほとんどセリフがないにもかかわらず、存在感を示した「アイコ」を演じた水原碧衣さん。調べてみたらすごいインテリらしい。この人も注目。
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