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ジャスト6.5 戦いの証


 イランから来た社会派クライムサスペンス。

 本作、約2時間20分とかなり長い中、前半、中盤、終盤と、それぞれに気がう雰囲気が与えられています。前半から中盤の初めの方では刑事ものらしく進行して高い娯楽性もあって、その後、ヒリヒリする心理的な駆け引き、終盤には社会問題にも触れる、盛り沢山の内容、時間も2時間20分とたっぷりです。

 本作の主人公は、二人の警察官と麻薬組織のボスなのですが、二人の警察官のほうが、同じように豊かな髭面で、初めのほうみわけるのが大変でした。案の定私の頭の中では途中で入れ替わってしまい、序盤は脳内大混乱でした。

 序盤の、刑事ものパートでは、大混乱しながらも迫力の画面で楽しめました。

 中盤、麻薬組織ボス ナセル と警察の緊迫したやり取り。後半、イラン社会に潜む問題や現実について。最後の悲劇的な終わり方。見どころたくさんでした。


イラン映画

 イラン映画といえば、最初に思いつくのは、名匠アスガー・ファルハディでしょうか。

 十数年前になりますが、「彼女が消えた浜辺」を劇場で鑑賞したのがファルハディ作品との最初の出会いでした。

 アマゾンプライムビデオで見られます。


 近作では、「セールスマン」を印象深く鑑賞させてもらいました。


 両作とも、イスラム社会での女性の生きにくさ、抑圧を静かに描いた作品でした。

 ファルハディ以外にはなかなかすぐに思いつかないのですが、政治的にも難しい国なので、日本へなかなか届かないのはもちろん、映画製作自体が難しい環境なのではと思っていました。こんなエンタメ傑作を出してこられるとは侮っていました。

 本作の、サイード・ルスタイ監督は長編2作目だそうで、またすごい人が現れたとびっくり。

 映像の迫力がすごい。日本でいう留置場に当たる場所なのでしょうか、逮捕された麻薬売人やホームレスたちがひしめいている場面では、客席にまで、においや暑苦しさが伝染しそうな臨場感でした。

6.5

 タイトルになっている「6.5」という数字、劇中何度か印象的な数字として語られます、私は2か所しか気づきませんでしたが、まだあるかもしれません。2か所どちらとも、主人公たちをとりまくイラン社会の現実を表す数字として語られます。



イラン映画は社会派だけでなく、エンタメも十分すごいよ、と示してくれた本作。

 次は「ウォーデン消えた死刑囚」も見に行こうと思います。本作で麻薬組織のボスを見事に演じたナヴィッド・モザマドザデーさんも出演されるので楽しみ。


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燃ゆる女の肖像

2021-36 UH


ぴあ映画生活


劇場に通う目的に一つは、こういう作品に出会うことの嬉しさを感じるとだと改めて思いった作品でした。

 フランス離島の少し寒々しい風景の美しさ。4人の女性だけで話が進む、その濃さ。演じる女優さんたち、どれも素晴らしかったのですが、 特に惹かれたのは音楽でした、劇中2カ所で音楽が印象的に使われていますが、それぞれの場面で涙が出そうになってしまいました。

 機会があれば絶対に劇場で見た方が良い作品、もちろんソフトで観ても素晴らしい作品には違いないです。

ノエミ・エルラン

 主演の一人、画家マリアンヌを演じるノエミ・エルランさん。微細な感情を繊細な仕草で表現し切って、フランスでは賞も獲られています。最後、劇場での二人の対比では強烈な余韻がのこりました。
 過去の出演作は、見たことがありませんでしたが、今後はぜひチェックしたいと思います。

 途中、デイジー・リドリーさんに似てるなあ、と思い始めたら彼女にしか見えなくなって困りました。

アデル・エネル

画のモデルとなる貴族の娘エロイーズを演じる、アデル・エネルさん。

このかたは、ダルデンヌ兄弟、「午後8時の訪問者」で主演を務めてられる方だったのですね。後で調べて分かりました。

ぴあ映画生活
https://cinema.pia.co.jp/title/171299/

 こちらも、ダルデンヌ印なので、間違いありません。

Amazon プライムビデオで見ることができます。

DVDはこちら



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