グッドバイ
宮崎 彩監督
奇しくも、昨日観賞した「海辺の金魚」小川沙良監督と同じく、本作の監督を務められた宮崎彩さんは、是枝宏和監督の門下生とのことでした。いわゆる「是枝組」のようなところで経験を積まれたのかなと思っていましたが、大学在学中に是枝監督の講座を受講して制作した2本の映画の1本とのこと。
約70分という上映時間も納得です。
こちらを参考にしました
インタビュー https://tokion.jp/2021/04/26/aya-miyazaki-good-bye/
Youtube
ストーリーの中で起きているであろう重要な出来事を全部省いてその前後や周辺を丹念に描き、観客はいろんなことを妄想させられます。これも学生による自主制作の環境だからできたことでしょうか。
印象的なラストシーンも含めて、一時期のダルデンヌ兄弟作品のような雰囲気も感じました。
講座の内容や提供された環境は分かりませんが、何かすごいなあ。
福田麻由子
私たちアラフィフ世代にとっては福田麻由子さんといえば、 2006年のTVドラマ「白夜行」の印象が強いのではないでしょうか。主人公のひとり「雪穂」の幼少期を演じた姿が鮮烈でした。この印象が強いのでしょうか、いつも危なっかしい雰囲気を感じてしまいます。
本作でも、ごく普通の生活を送っているはずの主人公 さくら から、タダごとではない雰囲気を醸し出しています。
先のインタビュー記事によれば、脚本は彼女に当て書きされていたようで、これも納得。