イ・チャンドン レトロスペクティブ 2本目
本作は、以前DVDを購入済だったが、評判を聞くにちょっと膝を正してみなくてはと思っていて、結局未市長に終わっていたもの。
結果して、初視聴がが本イベントでの劇場鑑賞となったという、結果的な幸運に恵まれた。
宗教というものの危うさを描こうとしたり、背景に置く作品はいくつか鑑賞したことがあるが、多分この作品がいちばんドスンと来た感じ。刑務所での面会シーンは、いたたまれなくて見ていられなかった。
歴史的にも文化的にも宗教は重要な役割を果たしてきたことは事実であり。個人の倫理観や社会性、モラルなど人格形成にあたっては、有用であったりする。ただそれは微妙なバランスの上で成り立っており、そのバランスが崩れると、一気におかしなことになってしまう。