酔うと化け物になる父がつらい
2020−56 UH
アルコール依存というものは、幸いにして身近にいなかったので、どうこう言える立場ではないが、エンターテインメントで取り扱うには難しい面があると思う。
依存者本人の問題と責任についての面と、家族や友人など周囲のそれ、もっと大きく社会的の責任など、どこに偏っても割り切れない。
本作では、最終的に、全てに甘く、丸く落ち着いてしまっているように見えて少し腑に落ちないところがあった。特に父親が最後には完全に許されてしまっているように見えるのはどうかと思う。
原作は読んでいないが、作者の菊池さんは当事者であるので、このへんのニュアンスがどう描かれているのか興味がある。恐らくは映画より納得性のあるものであろうと思うし、当事者の告白に対してどうこう言える立場では、私は当然ない。是非読んでみたい。
ぴあ映画生活
アルコール依存テーマの映画は色々あるが、
「酔いがさめたら、うちへ帰ろう。」
ぴあ映画生活
https://cinema.pia.co.jp/title/153429/
こちらは、漫画家 西原理恵子氏の元夫で、依存症の本人であった鴨志田譲氏の著作を映画化したもの。
雰囲気が今作と似たところもあり興味深い。
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