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カセットテープ・ダイアリーズ

2020-58 TU

 舞台は1987年、ということで物語は ペットショップボーイズの「It's aSin」で始まる。私はどストライクの世代なので、いきなりアがってしまった。
 「俺のやることなすこと全部ダメって言われちゃうんだよお」という歌詞は、主人公ジャベドの立場に対するメタファーでもあるかと思うが、物語が進むにつれ、ジャベドが入れ込むスプリングスティーンの音楽性と対立する80年代ポップミュージックの一翼を担うものとして解釈されたような気がして少し残念な気がした。
 実際、この物語の後数後には、レニー・クラヴィッツやストーンローゼズなどにより、ガレージ感の強い音楽が台頭し、ニルヴァーナなどグランジの登場でより内省的なっていき、80年代的なキラキラしたポップミュージックは、一時的に衰退して「ちょっとダサい」ものになっていく。

 というような、本作の主題とは全く違うところで感慨深くなってしまった。

https://cinema.pia.co.jp/title/177675/
 
it's a Sin はこちらのアルバムに収録されています。


本作のサントラ版でも邦題「悲しみの天使」として収録されています。


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