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その手に触れるまで

2020-63 UH

 劇場鑑賞

 ベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟の新作を劇場で鑑賞。

 新作が公開されていたことを知らなかったのですが。行きつけの劇場チラシで初めて知り、慌てて鑑賞しました。この作品もカンヌで賞を取ったみたい、最近はめっきりメディアに触れなくなってきてしまったので、こういう情報も逃してしまいそうになる。

ぴあ映画生活


 大好きな作家ですが、最近は「サンドラの週末」や「午後8時の訪問者」など、わりと普通の路線??に寄せてきた作品が多かったのですが、これらはこれらでドラマとしてとても素晴しいものだったと思っていました。


 今作では再び兄弟の本領発揮というような作りになっていた。つかず離れず、突き放したようで寄り添っていそうな、BGMもない静かなドラマの中でなんとも言えない緊張感を保ち続けるあたりが、鑑賞しながらダルデンヌ節を満喫できました。もはや彼らのシグニチャと言えるようなラストも、彼の魂は救われたようでもあり、その後悲劇が待ち受けているようでもありで、鑑賞後のモヤモヤ感も彼ららしい。

 本作には宗教が大きな位置を占めているが、ある宗教の善悪を説いているわけではないものの、取り上げている問題についてはなんとも言いがたいところがある。
 他者を否定し、暴力により排除しようと試みることは、帰属する社会や宗教に関係なく悪である。ということだけは事実であろうと思う。

 ダルデンヌ兄弟のオススメ作

ある子供

息子のまなざし

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