シン・ウルトラマン
一部世間が待ちに待った話題作ということで公開後2週間ほど経過、すでにいろんな分析や感想が出回っているので、それに触れる前にと急いで鑑賞。
初代ウルトラマンのテレビ放映は、再放送で観た世代。
熱中具合は当時の一般的な子供として普通くらいだくらいだたっと思う。今となっては、怪獣の名前も かなりメジャーなものでないと覚えていないくらい。
そんな私が鑑賞したあとの気分。
ビミョー
庵野秀明 樋口真嗣コンビの前作「シン・ゴジラ」も当時鑑賞したが、こちらは衝撃を受けた。
そのころから本作の製作は策は報じられていたと思うが、本命は「シン・ウルトラマン」のほうだというような見解がメディアなどで報じられ、期待していた。
「ゴジラ」を最初から再構築して、2作目以降のゴジラシリーズにあまり触れてこなかった私にもきっちり見せた「シン・ゴジラ」。この再現を「シン・ウルトラマン」にも期待していたのだが、今回鑑賞した本作はまるきり反対のものだった。
本作は、最初に製作された「ウルトラマン」をほぼそのまま現代に再現しようと試みているように見えた。当時の技術的、金銭的な課題、画面やストーリーのある意味でのユルさまでも再現して見せようとしていた。
庵野・樋口両氏は、ウルトラマンへの愛が強すぎるゆえ、ゴジラのように距離をとれなかった(とらなかった)のだろうか?
初代シリーズ隅々まで知っているマニアには歓喜ものかもしれないが、当時子供なりに熱中したものの、その後一定の距離を置いてしまった私のような観客は、懐かしみつつも「???」
「シン・ゴジラ」のように、過去のシリーズと決別し客観的にリブートを試みた作品を期待していた観客にとっては、少し肩透かしを食ったのではないか。
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