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ランボー LAST BLOOD

2020−60 TU

 まさかのランボー!

 映画館で予告を見たときは、目を疑った。

 1作目でメンタル破壊され、2作目3作目では、自分を壊したアメリカのために戦う悲劇を経験し、4作目では完全に突き抜けて殺人マシンとなった挙句、アリゾナの自宅へ帰って大団円??と思っていたらの続編です。ロッキーの続編も大成功したスタローンとしては、いっちょこっちもというところでしょうか?

ぴあ映画生活

 アメリカの国旗を背負わされた2作目3作目とは違い、本作は私的な動機と、これまでの大活躍??によるトラウマに悩まされづづけるランボーの姿など、タイトル通り1作目と対になっており、直接の続編
と言える作りになっていると思います。

 本作観る前に、第1作の FIRST BLOOD はチェックしておいたほうがいいかも。
 傑作です。
 つい先日亡くなってしまったブライアン・デネヒーも保安官役でいい役をされていますね。

 

 アクションとしては、4作目 最後の戦場 で殺人マシーンと化してしまったランボー を引き継いでいます。

 本作の話に戻って、クライマックスの戦闘は、絶対楽しんでるでしょ! 一応は相応の悲劇と喪失も劇中経験してはいるので、我慢した怒りが爆発したといいたいんでしょうけれど、んですけれど。帰国後数年間封印してきた欲求不満を発散しているとしか見えない。

 痛快です。といってしまっていいのかわからない。けどオススメ。 







 
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MOTHER

2020-59 TU

 劇場鑑賞

 これはもう、主演の長澤まさみ、阿部サダヲのための映画といっていいでしょう。

 お二人とも最高です。阿部サダヲ安定のクズ演技っぷりはもう期待通りですが、何と言ってもこの映画のセールスポイントであるとは言え、長澤まさみ演じる秋子のビッチっぷりが最高。男に逃げられたすぐ後に、間髪入れず次の男をオトす過程は、特にセリフもなく微妙に間合いを取りながら目線を迷わせ、ジリジリ迫るあたり、格闘技を見ているような緊迫感がすごい。
 ラストショットの表情は、背筋がゾッとした。

 最高の長澤映画でした。

 ウイルス騒ぎのせいか、奇しくも公開が重なってしまった「コンフィデンスマン」と対極にありそう。と思われる。こちらもちょっと見てみたくなった。

ぴあ映画生活

https://cinema.pia.co.jp/title/184367/ 

 オススメ長澤映画

・アイアムアヒーロー 
 日本製 傑作ゾンビ映画
   

・散歩する侵略者
 黒沢清 SFホラー
 

・海街diary
 
 

 TU

カセットテープ・ダイアリーズ

2020-58 TU

 舞台は1987年、ということで物語は ペットショップボーイズの「It's aSin」で始まる。私はどストライクの世代なので、いきなりアがってしまった。
 「俺のやることなすこと全部ダメって言われちゃうんだよお」という歌詞は、主人公ジャベドの立場に対するメタファーでもあるかと思うが、物語が進むにつれ、ジャベドが入れ込むスプリングスティーンの音楽性と対立する80年代ポップミュージックの一翼を担うものとして解釈されたような気がして少し残念な気がした。
 実際、この物語の後数後には、レニー・クラヴィッツやストーンローゼズなどにより、ガレージ感の強い音楽が台頭し、ニルヴァーナなどグランジの登場でより内省的なっていき、80年代的なキラキラしたポップミュージックは、一時的に衰退して「ちょっとダサい」ものになっていく。

 というような、本作の主題とは全く違うところで感慨深くなってしまった。

https://cinema.pia.co.jp/title/177675/
 
it's a Sin はこちらのアルバムに収録されています。


本作のサントラ版でも邦題「悲しみの天使」として収録されています。


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